2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アミット・チョウドリー『D・H・ロレンスと――ポストコロニアリティと現在の詩』

インドのすぐれた小説家でもあり評論活動も行っているアミット・チョウドリーがロレンス論を出しています。Amit Chaudhuri『D.H.Lawrence and Difference: Postcoloniality and the Poetry of the Present』(June 12, 2003、Oxford University Press )紹介…

「韓流」をめぐって

現在、上海映画祭が開催中らしく、そこでの「韓流」について新浪網で特集されています。『スキャンダル』など13編が上映されたらしく、なぜ「韓流」が中国で(も)成功したのかについての分析があります。 http://cul.sina.com.cn/s/2004-06-23/64073.html…

日韓文学シンポジウム

国際シンポジウム「前近代韓国文学におけるキャノンの形成――異文化要素の異化と同化――」が、6月25日午後1時30分〜5時まで東京大学教養学部学際交流ホールにおいて行われます。講師は、趙東一氏(ソウル大学校)、金鐘撤氏(ソウル大学校)、趙健相氏(成均館…

新版魯迅全集

『魯迅全集』の修訂工作委員会が、今月9日に声明を出し、全集の修訂作業がほぼ終わり、内容・構成が確定したと述べた。『魯迅全集』は、すでに4回に渡って出版されているが、今回の全集は最近20年の最新の研究成果を盛り込み、質量ともにレベルアップし…

ハリ・クンズルの文学賞辞退

少し古いニュースですが、昨年11月に英国在住のインド系二世作家ハリ・クンズルのデビュー作『印象主義者』が、メイル・オン・サンデーのジョン・レウェリン・ライズ賞(Mail on Sunday/John Llewellyn Rhys Prize)を受賞した際、その賞のスポンサーであ…

中国の目に映る日本文化

新浪網で日本文化特集をやっています。「精致、独特、空洞——日本文化大観」というもので、日本人の目から見るとなるほどと思うところと、奇妙に思われるところとが同居していて面白いです。 たとえば暴力団や歌舞伎が日本文化として取り上げられているのは、…

サイードの新著

8月にまたサイードの新著が出るようです。『オスロからイラク、ロードマップへ(From Oslo to Iraq and the Road Map)』(Pantheon Books 、August 2004) 今回はパレスチナ問題、イラク問題に関する時事的なエッセイの集成の模様です。 死してもなお新著…