水野俊平氏の問題
韓国における日本人タレント第1号と言うべき水野俊平氏に対する討論が、韓国メディアにおいて沸騰しています。ヤフーやダウムの掲示板で、水野氏の行いや発言をめぐって、ホットな討論が繰り広げられている最中です。
何が問題となっているかと言えば、水野氏が韓国テレビで見せている「表」の顔と、日本での著書などにおける「本音」の顔がちがうのではないか、表では親韓派のふりをしているにもかかわらず、著書などにおいては「反韓」的な言説をふりまいている、というものらしいです。
水野氏の著書には『韓国・反日小説の書き方』(亜紀書房、1996)、『韓日戦争勃発!?―韓国けったい本の世界』(文芸春秋、2001)、『韓国人の日本偽史―日本人はビックリ!』(小学館文庫、2002)などがあります。今回主に問題となっているのは、『韓国人の日本偽史―日本人はビックリ!』での発言であるようです。
政治風刺サイト「パン」掲示板 http://www.ppan.co.kr/bbs/free.html
DAUM掲示板 http://agorabbs1.media.daum.net/griffin/do/debate/read?bbsId=D104&articleId=311&pageIndex=1&searchKey=&searchValue=
ヤフーのブログ http://kr.blog.yahoo.com/dusaram1/927533.html
幸いなのは、水野氏を弁護する文章も見られ、必ずしも批判一色ではないところです。しかし、かなり批判の強度は高く、どうなるか予断を許しません。韓国に関係する者として、他人事ではありません。
アンゲロプロス監督来日
6年ぶりの新作「エレニの旅」の公開を控えたアンゲロプロス監督が24日来日し、都内のホテルで記者会見を行ったとのことです。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/kiji/2005/01/25/09.html
「エレニの旅」、仙台ではやらないんでしょうか? やってほしいものです。
(続報)なお、記者会見でアンゲロプロス監督は、98年に亡くなった母に捧げるために、20世紀のギリシャを生きた女性の物語を作らなければいけないと思ったという趣旨のことを言っているそうです。詳しくはこちらを。
http://www.eiga.com/buzz/050125/16.shtml
韓流の立役者・李鳳宇
シネカノンの代表であり、1993年に『月はどっちに出ている』を制作した李鳳宇氏。もともとは企画・配給を手がけるプロデューサーとして、ポーランド映画、アイスランド映画、ギニア映画、北朝鮮映画などを企画・配給していた。映画プロデューサーというジャンルを日本に確立した人物でもある。
「シュリ」の配給権を買い付け、大ヒットさせたのも彼で、その後「JSA」「KT」(日韓共同製作)も手がけている、韓流ブームの張本人である。
ある意味でスポーツ産業における堀江社長の登場と平行していて、映画プロデュースをビジネスとして革新した存在ではないかと思われる。彼の映画プロデュースに対する哲学や、日本映画の現状に対する文章は本になっている。『日本映画は再興できる』(That's Japanシリーズ 009) ぜひ読んでみたい本である。
http://www.wayts.net/TJ/kikan/mokuji/mokugi009.html
李鳳宇氏のインタビューなど
http://hana.wwonekorea.com/hist/10th94/movie/mivie_int-riBonu.html
http://www.mahlesq.com/htm/pub37.htm
本橋哲也『ポストコロニアリズム』
新装版『音楽のエラボレーション』
長らく絶版となっていたサイードの『音楽のエラボレーション』が、10月に新装版としてみすず書房から出ています。ご存じの方も多いと思いますが、サイードは元々プロ級のピアニストでプロを目指していたのですが、大学院生時代にグールドのコンサートを聴いてから、アマチュアでいようと決心したというエピソードがあるようです。この『音楽のエラボレーション』は、1989年のカリフォルニア大学での連続講演によるもので、原書は1991年、日本版は1995年に出ています。
http://www.msz.co.jp/titles/06000_07999/ISBN4-622-07115-0.html
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久しぶりで再開します。